
変わったこと、変わらないこと
短いおかっぱ頭にオーバーオール、というインパクト大のスタイルで、等身大の女の子の気持ちをストレートに歌うシンガー。「花火」の大ヒットによってaikoという名が世間に広まっていった頃の、そんな彼女の姿をはっきり覚えている人も多いだろう。そんなaikoもデビューから早8年。愛しい人に、あるいは自分自身に向け、恋する想いを歌い続けてきた。歌を歌う上での大きなテーマは変わらないが、少しずつ、彼女の中で何かが変わってきているのかもしれない。
「自分では変わってるつもりはないんやけど、実際に今振り返って22歳の頃の曲を聴くと、やっぱ全然違う。ずっと同じように恋と愛について私は一番興味があって、歌っているけども、たとえば『昔は許せなかったことが許せるようになんねんな』っていうのは、年を重ねることで思いましたね。これから先もそうやって、気付かないうちに、振り返ったときに変わってるような風になっていたらいいなあって思います」
10代から20、30、40代……aikoの歌は世代を超えて多くの人に共感され、愛されている。それは「恋」や「愛」といった普遍的なものを彼女がいつでもまっすぐに歌ってきたからにほかならないが、最近は昔からの同世代の友達に会うと「自分が過去に取り残されているような気がすることがある」と彼女は秘密を打ち明けるように笑って話す。
「だって、友達とか普通に『あー、ドキドキしたいわぁ』とか言うんやもん。いやいや、『しようや!』って。『今でもできるよ!』って思うんですけど(笑)」
いつでもドキドキできること、ラブソングの歌い手にとってはそれは最も大切なことなのかもしれない。